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Kuwasawa Rookie of the Year 2026

桑沢新人賞2026

桑沢新人賞2026 贈呈Tシャツ

桑沢新人賞2026 贈呈Tシャツ:シブヤフォント
Design:
シブヤフォント
Comment:
この「シブヤフォントTシャツ」は、「シブヤ20XX」のグラフィックを使用したTシャツで、未来のようで現代でもある、ちょっと未来的な渋谷のイメージがあしらわれています。

桑沢新人賞

東 りら Lila Azuma

東 りら

大日本タイポ組合ゼミ

ひらがなキメラ研究所

  • ひらがなキメラ研究所 - 1
  • ひらがなキメラ研究所 - 2
  • ひらがなキメラ研究所 - 3
  • ひらがなキメラ研究所 - 4
  • ひらがなキメラ研究所 - 5
Concept:

ひらがなをモチーフとしたキメラの頭・足を作り、それらを組み合わせて出来た語の同音異義語が少ないほど、レアなキメラが完成するというゲームを作りました。
成績によってランクを割り振り、それに応じたスコアカード兼名刺をお土産に持ち帰っていただけるようにしています。
「なんだか良くわからないけど凄そう」ではなく、来てくださった全ての方に楽しんでもらうことを第一に考えて、デザインやゲーム設計をしました。

Review:

有機的な形状にデザインされた二組のひらがなから、それぞれ一つ選び合体させる。
でき上がった二音の言葉は広辞苑の中に存在するか?一つも存在しなければ失敗。
あっても同音異義語が多ければ研究成果としては凡庸。
たった一つしか意味を持たないレアな言葉を作れれば大成功!
わかりやすく、親しみやすく、奥深い日本語の世界への興味を掻き立ててくれます。
「日本語とキメラ」という発想も文系と理系の複合のようで面白いですね。
さらに進化しそうで楽しみだと思いました。

評者:宮代美佐江(同窓会委員)
周 武泉 Shu Busen

周 武泉

祖父江慎ゼミ

The waves / 波

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  • The waves / 波 - 3
  • The waves / 波 - 4
  • The waves / 波 - 5
Concept:

ヴァージニア・ウルフの小説『波』をもとに、「読む視点の違い」を体験できるブックデザインです。
同一のテキストを、異なる組版で表現した二冊として制作し、さらに物語を登場人物ごとの視点に分解して、それぞれを一冊の本として構成しました。読者は複数の本を行き来しながら読むことで、同じ物語が人物ごとに異なるかたちで立ち上がる感覚を体験できます。
全九冊によって、小説の構造そのものを可視化した作品です。

Review:

本作「The Waves/波」は、小説『波』を繰り返し読む中で生まれる視点の変化に着目し、一冊の本を九冊に分解して登場人物ごとの視点から再構成した作品である。
人物同士の距離感や認識の違いを、文字組や装丁によって丁寧に表現し、物語の構造を「本」という媒体を通して可視化しており、文章を深く読み取る力と、それを装丁やレイアウトとして表現する発想力に優れており、文学とブックデザインを結びつけた独自性の高い作品でした。

評者 : 新保怜奈(同窓会委員)
陳 韋翰 Chen Wei Han

陳 韋翰

金山元太ゼミ

Shadow Puzzle

  • Shadow Puzzle - 1
  • Shadow Puzzle - 2
  • Shadow Puzzle - 3
  • Shadow Puzzle - 4
  • Shadow Puzzle - 5
Concept:

光と影という身近な自然現象を用い、立体と影の関係を遊びの中で体験できる知育玩具である。
オブジェクトに光を当てて生まれる影や、その向きによる影の変化を手がかりに、複数の影ピースから最も近い形を選び出す。対照と判断を通して、形の理解を深めていく。
正解を導くだけでなく、「なぜこの形になるのか」を考える過程を重視し、思考体験を生み出す。スクリーンに頼らない遊びの中で、身の回りの現象への関心と親子の対話を育むことを目指している。

Review:

影を使った知育玩具(教材)は多く存在する。 作者へのインタビューでも認識した上での提案。
この「Shadow Puzzle」は光源→オブジェ→影で構成され、 オブジェは身の回りの機器・植物・建築物から作られ、影は、予め映して型紙にし、オブジェを定位置にセットし 投影してできる影を想像し遊ぶ。光源から影(のピース)までをプレート上にセットし 出題者と回答者が対面でゲームとして遊べる、影の認識を持ち始めた年齢の子供に向けた知育玩具、それぞれのオブジェもよく考えられている。

評者 : 野口英明(同窓会理事)
徐 嘉翊 Xu Jiayi

徐 嘉翊

篠﨑隆ゼミ

一分だけ 都市の中で、人がふっと立ち止まる「一分」のかたち

  • 鳴り止まない景色 1
  • 鳴り止まない景色 2
  • 鳴り止まない景色 3
  • 鳴り止まない景色 4
  • 鳴り止まない景色 5
  • 鳴り止まない景色 6
Concept:

「一分だけ」は、都市の中で人がふと立ち止まる短い時間に着目した作品である。
駅前や道ばた、公園のそばなどで、人はガードレールにもたれたり腰をかけたりしながら、わずかな時間を過ごしている。
本来休憩のためではないガードレールも、人が自然に使うことで空間の意味が変化していく。
作品では「1分・3分・5分」という滞在時間の違いに注目し、寄りかかる、腰をかける、背中を預けるなど、時間に応じた身体の使い方を形として表現している。
そして、短い時間の中に生まれる都市とのゆるやかなつながりや、人と街とのささやかな関係を都市家具として捉えている。

Review:

一目見てすぐに「休むことができるガードレール」ということがわかった。
数年前から排除ベンチなど、自由なはずの公共空間の設備に制限を加えて居心地が悪くするプロダクトが登場したが、こちらの作品は逆にちょっとした一休みをさり気なく提供してくれる。
また曲げが加わっただけというシンプルさは既存のものとの互換性も高そうで、見た目が他のガードレールと馴染みながらも、ちょっとした違和感があるのが心地よい。

評者 : サイガヨシト(同窓会委員)
門井 未来 Kadoi Miku

門井 未来

眞田岳彦ゼミ

ライト・テイア

  • ライト・テイア - 1
  • ライト・テイア - 2
  • ライト・テイア - 3
  • ライト・テイア - 4
  • ライト・テイア - 5
Concept:

遠い未来、人間が滅んだ地球。地球に溶け込んだ人間の残渣と、砕けた星の光が混ざり合い、生物たちに吸収され、環境は少しずつ変化していく。
新たな体は、不可能を可能にする。沈黙していた存在が、意思を発する。
生きていないはずの者が動き出す。あり得ないことが起こる世界で、生物はどう変わっていくのだろうか?
滅ぶ星が新星を生むことがあるように、人間という生物の滅びは、新たな生を生み出せるのだろうか。

Review:

人類滅亡後の地球を舞台に、ファンタジーではなく進化論の延長として、リアリティのある架空の生物を生み出した構想力が際立っていました。ドゥーガル・ディクソン著「アフターマン」を感じさせる知的好奇心と、その生物を身に纏うという身体的表現へと昇華させた点に独自性があると感じました。
鯨の骨や蟻などの大胆な造形やイラストの完成度も高く、壮大な世界観が表現されており、「生命とは何か」という問いを私たちに突きつける作品でした。

評者 : 三上 司(同窓会委員)
伊藤 健 Ken Ito

伊藤 健

専攻デザイン科 ビジュアルデザイン専攻

Flos Ex Machina / 機械仕掛けの花たち

  • Flos Ex Machina / 機械仕掛けの花たち
Concept:

人は必ずしも、花そのものを目的として購入するわけではありません。
場を華やかにしたい、感謝を伝えたいなど、別の目的を実現する手段として花が用いられます。
本ポスターでは、花を手段・仕組み・機構として構造的に捉え、設計図面のように表現しました。コピーは演劇用語「Deus Ex Machina」をもじって名付けました。

湧き水を生かす食と酒の店「健康湧水倶楽部」

  • 湧き水を生かす食と酒の店「健康湧水倶楽部」 - 1
  • 湧き水を生かす食と酒の店「健康湧水倶楽部」 - 2
Concept:

東京は武蔵野台地の上に築かれた都市であり、台地に刻まれた無数の谷から湧き水が生まれてきました。この店は、葛餅、蕎麦、日本酒、クラフトジン、お茶など、湧き水を生かすことで本来の魅力が立ち上がる食べものや飲みものを扱う店です。湧き水が通過してきた無数の積層の履歴を可視化するため、パッケージには全て形も質感も異なる石の写真を用いました。

1905:アインシュタインは世界をどう見たか?

  • 1905:アインシュタインは世界をどう見たか?
Concept:

本作はアインシュタインが1905年に発表した5本の革命的な論文を、120年の節目として1冊の本にまとめたものです。論文と聞くと、とっつきにくい印象を持つかもしれません。でもアインシュタインのこれらの論文は、難しい専門用語や数式を超えて、彼が世界の新しい見方に気付いた時の新鮮な驚きや感動に満ち溢れています。
本書では、そのエネルギーが専門知識のない読者にも可能な限り伝わるように、ドイツ語原文を平易な日本語へ翻訳し、理解を助ける補足を加えました。
ブックデザインとしてもビビッドなカラーやUVインクによる厚盛り印刷、華美なスイス装による製本など、論文集というよりはアートブックに近い形に仕上げました。

Review:

ブランディング、広告ポスター、書籍とそれぞれのテーマに沿ったコンセプトの構想から始まり、モチーフの表現方法やロゴのデザイン、さまざまな素材のセレクトから印刷方法まで、どこを切り取ってもきめ細かく、且つ意欲的に取り組まれています。
またそれぞれの作品をまとめ上げる圧倒的なセンスに、今後の活躍への期待を大いに感じました。

評者 : 日下部昌子(同窓会理事)
オギス ナオ Ogisu Nao

オギス ナオ

専攻デザイン科 ビジュアルデザイン専攻

山行

  • 山行 - 1
Concept:

山で出会った、私が美しいと感じた瞬間を記録し共有する作品である。
写真だけでは伝えきれない自然の力強さや壮大さ、その場の空気感を、必要最低限の情報と自然から抽出した要素によって表現した。自然の無駄のない美しさを、グラフィックの構成にも取り入れた。実際にその場へ行かなければ感じられない感覚を、視覚的に表現している。

「レモネ」レモンのお菓子屋さん

  • 「レモネ」レモンのお菓子屋さん - 1
  • 「レモネ」レモンのお菓子屋さん - 2
Concept:

東京駅での販売を想定し、思わず目に留まるデザインを目指した。
中身に応じてレモネの口のサイズが変化し、「食べる」ことを視覚的に伝えることを大切にした。

「陰翳礼讃」谷崎潤一郎

  • 「陰翳礼讃」谷崎潤一郎 - 1
  • 「陰翳礼讃」谷崎潤一郎 - 2
Concept:

本を読み込むことが得意ではない私にとって、内容ではなく「手に取りたくなるかたち」から本を設計した。295枚の円形のページを積み重ね、本文に登場する漆塗りのお椀を本の形にした。
ページはめくるのではなくスライドさせる構造とし、各章の間には手描きの挿絵を入れている。

Review:

シルバーに輝く「山行」のポスター。モノトーンの風景画像に山の等高線、風の観測データなどを使用した重層的なグラフィックは見事。
ポスターとしていかほど機能しているかには疑問が残るが、それを越え、人を立ち止まらせる美しさがある。パッケージ、本、広告ポスターそれぞれで異なるテーマにおいて、コンセプトに合わせた表現ができている器用さは今後が楽しみ。

評者 : 八十島博明(同窓会理事)
石崎 遥 Ishizaki Haruka

石崎 遥

専攻デザイン科 プロダクトデザイン専攻

COPLAM ふたりのための洗面台

  • COPLAM ふたりのための洗面台 - 1
  • COPLAM ふたりのための洗面台 - 2
  • COPLAM ふたりのための洗面台 - 3
  • COPLAM ふたりのための洗面台 - 4
  • COPLAM ふたりのための洗面台 - 5
Concept:

二人で使うことのできる洗面台です。
二人暮らしの朝、支度をしている時に不意に待ち時間が訪れることはありませんか?
「歯を磨いてもいい?あ、まだメイク中だね。じゃあちょっと待っているね」
家を出る時間が迫っているけれど、パートナーの支度の邪魔はしたくない。
COPLAMはともに洗面台を使う2人の時間を共存させる新しい洗面台です。
それぞれが自分のペースで使用することができるよう、機能と工夫を詰め込みました。

Review:

「それが欲しかった!」……二人同時に使うことのできる洗面台の提案。
2人暮らしやシェアハウスなど今のライフスタイルで求められている要素が凝縮されている。
大型の鏡・温度調節機能付き蛇口・ ドライヤー・収納付きテーブル、それぞれの機能設定、動線もしっかりデザインされレイアウトされた……ライフ機器デバイスだ。

評者 : 野口英明(同窓会理事)